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2017.06.08 / 

何故パケ詐欺は起きるのか。AV業界に4年間在籍した元グラフィックデザイナーの当時のお話【2017/06/09更新】

Photoshop詐欺師です。

2010年から4年間くらいAV業界でグラフィックデザイナー、Webデザイナーとして働いていました。
どんな仕事をしていたかはLIGさんの記事を読んでもらえばザックリわかります。
現在は渋谷でUIやらUXやらWeb広告やらのデザインをもくもくやってます。
特に過去にアダルト業界にいたことを隠さず活動したりしてるのですが、昔の仕事の話をすると、

「あ、パケ詐欺の人だ」
「なんであんなに加工するの?」

女優さんがジャケットと映像で全然違うことがあるぞ!という旨のフィードバックをいただきます。
今回は僕が所属していた4年間のデザイナー経験・事実と仮説を元に何故パケ詐欺が発生するのか、そしてパケ詐欺の被害に(出来るだけ)合わないようする対策をご紹介していきたいと思います。
ですが、必ずパケ詐欺被害を防げるわけではないので悪しからず。

あと、これは僕が所属していた会社、且つその環境下で出た話で他のメーカーさん、販売会社によって理由や状況が変わってくるので、その点を理解の上でお読みくださいませ。

まず前提として。AV以外にも「レタッチ」というものは存在している

最近では「Photoshopでレタッチ」ということ自体が公になってきている(グラビアアイドルさんなどが公言とか)していますが、世にある雑誌の表紙、広告などの写真には往々にしてフォトレタッチ処理が入っています。
いわゆるパケ詐欺クラスで言うと、車の広告なんかは反射を消したり、テカリを強調したりと、かなーりと色々な加工が入っていることが多いです。

以前、CDジャケットのデザイナーさんにアーティストのレタッチ前後の写真を見せて貰ったこともありますが、AV業界に在籍してからも「結構入ってたよな…」と思えるくらい、入ってた記憶があります。

パケ詐欺クラスになってしまうレタッチが施されている理由まとめ

それでは本題。
私がAV業界に在籍していた時に実際の起こった事を交えた上でのパケ詐欺が起きてしまった理由を書いてみたいと思います。

◆写真写りが良くて映像写りが悪い人がいる

これ、意外と多いです。
スチール写真ではとても美しいのに映像ではめっちゃ下顎やばいとか。
また、撮影に使用している機材や照明の当て方とかで一気に残念になることもあります。
こういった方は、作品によったり、直接会うとめっちゃ可愛いのでまだ希望があります。

◆現場に入って「なんか違う感」が発生

監督さんやプロデューサーさんは実際に撮影に入る前に女優さんの宣材写真などを見てキャスティングをするわけですが、この宣材写真にレタッチが入っていて、監督さんが詐欺に遭うケースがあります。
本来は写真だけではなく、面接も行うのが通例ですが、スケジュールが押して面接自体がない状態で起こったりするらしい。
これは作りて側も「こんなはずじゃなかった」という事故に近い形なので暖かい目で見守ってください

◆女優さん側からのオーダー

出演している女優さんが素性を隠しているが故に、ディレクターさんやプロデューサーさんを超えて女優さんから「もっと顔を変えてください!」という依頼を昔受けたことがあります。
その方はレタッチに入る前からかなりの厚化粧で、レタッチは顔以外にも体の調整などもありました。

◆作り手が持つ世界観の維持

ディレクターが理想とする体型の方が存在しないため、イメージ画だけでも近づけたいというオーダーで現実のかけ離れたレタッチ依頼が過去のクライアントさんにありました。
こういった作品は、特定の女優さんというよりメーカー自体や作品のシリーズで一貫している傾向なので、一度被害を受けてしまったら、それ以降は買わないという選択肢が無難かもです。

◆最悪なケース:大人の事情

事務所との契約でこの女優で撮らなければいけない、上記で話したキャスティング時のおけるスケジュールミスや、
作ろうとしている作品に対してOKが出た女優が…など実社会と同じようにAV業界にも「オトナの事情」というやつがあります。

パケ詐欺の見分け方

実際の商品をよく見る

AVというやつは「やば!これエロい…!」とか、感覚値で買うこともありますが、一度落ち着いてジャケットをつぶさに見ることをオススメします。
WEBサイトの画像ではなく、実物のジャケットがオススメ。
顔のヨリではない、肌の質感がないなど、実際の写真との違和感がないかよく見ると意外と違和感を感じることがあります。
18禁コーナーですぐに選んで飛び出したい気持ちもわかりますが、パケ詐欺に遭いたくのであれば、チェックは本当に重要です。

◆ジャケットの裏面をよく確認する

だいたいの場合、レタッチ加工はオプションでジャケットのデザインと別途費用がかかったり、
体型などの大幅なレタッチは表面だけで、裏面は肌の加工のみといった住み分けなどがある場合が存在します。
表面と裏面の人物を確認してみて違いなどを見たり、別のアングルの時の顔をチェックしてみると顔立ちや体つきの違いからパケ詐欺を見分けることがあります。
特に、スチール写真とは別に実際の映像をジャケットに入れてるものなどは見分けが付きやすいです。

◆それでもこれパケ詐欺やん!ってなったら

そのジャケットにはユーザーに是非買ってもらいたいと懇願するプロデューサー、良い作品を作りあげたいと願うディレクター陣、血反吐を吐いて何回もの修正指示を重ねた上での最高のレタッチを作り上げたデザイナー、レタッチャーの血の結晶です。
「みんなで最高の作品にしよう!」とひとつの目標の上に成り立った、至高のジャケットになります。
そして、一言言わせてください。

本当にごめんなさいm(_ _)m

AVデザイナー時代の頃のレタッチ

僕が所属していた会社では、デザイナーがフォトレタッチを含めてデザインする所で、僕も色々とPhotoshop詐欺をしてきたものです。
ただ、ガッチガチのレタッチというのは、所属していた女優さんに恵まれていたのかあまり無く、主にディレクターさんの美的感覚にお付き合いするためのレタッチが多かった感じです。
また顔のレタッチよりも、おっぱいのレタッチの方が多かったかもしれないです。
サイズ自体はHカップなんだけど、写真で撮るとDに見えてしまう…のような時が結構あったりするのです。。。

あと、在籍後期は女性向けアダルトを担当する関係で男性のレタッチもやっていました。
男性の顔はヒゲや肌の質感などにかなりのノイズがあるので加工しづらかった記憶が今でもあります。
ヒゲ・・・結構たいへんなのですよ・・・!

すべてのパケ詐欺が「ユーザーを騙す行為」だと思わないでほしい

僕も長いこと在籍していたので「悪意あるレタッチ」というものを体験したことはあります。
ただ、それは(僕が担当させていただいた中では)ほんの一握りで基本的には「購買意欲が高まる範囲」で肌のシミや色味、撮影時に入ってしまったものなどを除去やより女優さんが綺麗に引き立つようなレタッチを心がけるようにしています。

とはいえ「パケ詐欺は好きでやってるんじゃないんだ!俺たちは悪くない!」とは言いません。
こういった事実があるんだよ〜全部が全部詐欺じゃないんだぞ〜という、ひどく個人的な主張と受け取っていただけますと幸いです。

余談ですが、この世で最もひどい詐欺は風俗でよく行われている加工詐欺ですね。
いわゆる「パネマジ(パネルマジック)」というやつ。
あれはキャストさん本人と見比べた事がありますが、なかなかにひどいです。

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MontBlanc. • 2017/06/08


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