絶賛リモートワーク中のモンブランです。
Zoomなどのテレビ電話でAdobe Character Animaterで作成したリグデータを使用できないかと思い、色々試行錯誤してみました(WindowsにはZoomのプラグインがあるが、Macにはないという悲しみ)
結論、Camtwistという仮想カメラを設定するアプリを使って実現することできました。
もくじ
用意するもの
- Adobe Character Animater
- Cam Twist
- ビデオ通話ツール(Zoom、Wherebyなど)
それぞれ開いておくこと。
やり方
Cam Twistを用意
Cam Twistをインストールして起動。
下のような画面が出ます。
※Saved Setupsにある項目は自分の保存用に作ったものなので、デフォルトは何もありません。使い方は後ほど書きます。

Character Animaterデータを呼び出す
Character Animaterで自分のリグデータを開きます。

Camtwistを設定
ウィンドウの一番左にあるVideo Sourcesから「Syphon」を選択してAddを押すか、その場でダブルクリック。
Adjust SettingにSyphonが表示されるので、SettingのSyphone Serverで「Character Animater」を選択。
このタイミングでZoomやWherebyでカメラを選択で「Cam Twist」を選べばキャラクターが表示されるようになります。
Zoomでのカメラの切り替えはこんな感じ。

Saved Setupsは使いたい内容を設定している状態で「Save Setup」を押せば名前付きで保存可能。
ただ、細かい設定などは巻き戻ってしまうことがあるので、事前チェックなどの確認や準備などはしておいた方が良さそう。
また、ただサイフォンを設定しただけだとCharacter Animater側で透過が発生してしまい、真っ暗な画面に自分の分身が佇むことになります。
ので、次にこれを解決していきます。


PIP(ピクチャーインピクチャー)で画像の上にサイフォンを設定する
やりたいこととしては「画像の上にキャラクターを載せる」ということになります。
Adjust Settingに何も表示されていない状態で、Video Sourceから「Slide Show」を選択。
Settingの画面下の「Drag images/folder here」に表示させたい背景画像をドラッグ&ドロップ。
Slide Showなので、複数配置すれば数秒ごとに画像を切り替えることが可能。
秒数はSetting下のDelayによって調整したり、Pauseを押して画像の固定もできます。
次に、Video Sourceから先ほどと同様にSyphonを選択。
今度はAddやダブルクリックをせずに「PIP」のボタンを押します。
すると、Slide Showの上にSyphonが重なって表示され、理想の形に。
(Adust Settingsでは並び順は逆でSlide Showの下にSyphonがある)

何度か試したが、設定した後に並べ順を変えることはできないようで、順番を間違えたら、Xボタンを押して削除してやり直す。
出来上がりはこんな感じ。

無事に背景の上にキャラクターを置くことができました。
(背景画像は話題になった電波少年の画像にしてみました)
設定した画像はソフト内に保存されているかどうか怪しいのでソースファイルは残しておくことをおすすめします。
デススト(Death Stranding)の背景もやってみました笑
気をつけた方が良いこと
- Cam Twistで設定した内容がビデオ側に反映されない時は、どちらも再起動するのがおすすめ。それぞれではなく、両方切ってから起動する。
- Saved Settingがうまく働いてくれないことが多いので、あまり信用しないようにする
- Effectsは今回の使い方では一切使わない。
モノクロにしたり雪を降らせることも出来たりするので、試してみても良いかも。